コラム

80%の会社が赤字経営だ。

始末、算用、才覚を実践する。
これは、
私の尊敬する、小田島弘氏の言葉である。

日本の法人会社は約200万社、
そのうち80%近くが赤字である。

しかも、
毎年多くの企業が倒産する。

理由は明白で、
経営者が、
会社をつぶしている。
人が、
会社を倒産させている。
なぜつぶれるか?

それは、
『始末・算用・才覚』を実践していないから!だと、
私は思う。

「始末」
とは、
ムダを徹底的に排除すること、
質素と倹約を美徳とすること、
朝イチ便が安ければ、LCCで、
接待のヨルは徹底的に飲む。
部屋に5時間もいないのだから、サウナで済ます。
身近にあるモノ、すでにあるモノを、
再利用、有効活用することを、
私は常に実行している。
あと、
なるだけ、
固定費を下げないといけない。
かっこいいオフィスなど、いらない。

「算用」
とは、
ソロバンに合うかどうかを重んじる合理性であり、
ぜったいにムリをしないことである。
ダメならば、止める勇気も必要であり、
そこに、
プライドなんてものは一ミリもいらない。
そして、
始末で得たキャッシュを有効活用するための、バランス感覚のことであると、
私は思う。
もちろん、
売上げを上げないといけないから、きちんとした販促費をケチってはいけない。

「才覚」
とは、
独創的なビジネスを開発するアイデアがなければダメで、
日々の勉強と創造力、
創意工夫を発揮するパフォーマンスとパイオニア精神がなければならない。
お客様が、
ずっと支持くださるサービスをつくり、
ファンを増やしつづけないといけない。

この3つの、
「いけない」を、経営に応用するとき、
さらに強く、
社長が注意をすることは、
常に、
「仮払金、交通費、交際費」の3点だと、私は思う。

この3つが、
予算内に入っていれば、大丈夫。
つまり、
月末に、いくら入ってきて、
月末に、いくら出ていくの、
ってこと。
です。

「始末」
するには、見える化が一番!です。
月次決算をオススメします。
できれば「一日決算」を実践し、
毎日毎日が黒字経営を目指せれば尚良い。
私は、そこまではできませんが、

「算用」
の基本は数字。
事実とデータを活用することである。
御社は、ドメインごとの前年比まで把握してますか?
日々の在庫数を管理してますか?
先見性があり、
技術力もあり、
いかに素晴らしい商品やサービスをつくっても、
お客様に支持されなければ終わり。
売れない。
成功しない。

「才覚」
については、
関西におもしろい言い伝えがある。
20歳代は名古屋で丁稚奉公し、
30歳代は大阪でソロバンを覚え、
40歳代になって江戸で一旗あげる人が成功する人。
と、
いうのである。
たしかに東京で成功した人の多くは、
関西で『始末・算用・才覚』を身につけた人が多い。

私は、
20代のサラリーマン時代の大半を名古屋で過ごし、
30のとき大阪で、
イベント会社と広告代理店、通信の営業会社を創業した。
たくさんすぎる失敗を経験し、
40のとき、
東京に進出しました。
いい線、いってます。
(o^^o)

ABOUT ME
保 喜博( 株式会社テンプラス代表取締役社長)
保 喜博( 株式会社テンプラス代表取締役社長)
はじめまして、テンプラスの保喜博(たもつ よしひろ)です。 札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡、沖縄の「フレンドリンク交流会」でお会いした方もたくさんおられると思います。 お蔭様でフレンドリンクで交流会を主催し始めて21年目、株式会社テンプラスも23期目に突入しました。(2023年現在) いつもありがとうございます。皆様には感謝しております。 そこで、交流会20年!会社経営23年!のキャリアを活かして、起業と会社経営、政治経済について、思うところをビシバシ書いていこう思います。 私は、大阪港区で100年つづく米穀商の3代目です。大学を卒業し、大手の総合小売業に就職しました。 愛社精神の塊で、24時間365日走り続けた10年でした。仕事が楽しくて楽しくて、明るく元気な最高のサラリーマン時代を全国で過ごしました。 しかしながら、その会社の経営難もあり、退社をして大阪に帰りました。久しぶりに大阪の街を歩いてみると、商店街の2代目3代目の商店主は疲れきっているし、お店のシャッターがどんどん閉まっていくのを目の当たりにし、「この状況を何とかできないかな」と感じ、テンプラスを23年前に創業しました。 経営理念であります、ジモト還元!チイキ貢献!ビジネスをモットーに単純に儲けることだけを考えるのではなく、地域社会にどのような貢献ができるかという視点で、サービスをつくっています。 創業25年に向け、やはりテンプラスは、果敢に新しいビジネスにチャレンジしていきます。 コラムでも、よろしくお願い致します。 またコラムの一部は、過去にアップしたものから加筆訂正しております。